【レコードとわたし】ゴダイゴ - マジックカプセル

'79年オリジナル。これはちゃんとした売り場にあったので110円ではない。まあえらい安かったけど。

ゴダイゴとわたし、中学生編。

ゴダイゴはもちろんリアルタイムで、西遊記から999、マリンエキスプレス、国際児童年にポートピアと、ぼーっと小学生ライフを過ごしてても自然と体に浴びてた。

小学校も高学年になるともう80年代、だんだんとゴダイゴはお茶の間では見かけなくなって、中学生になった頃、’83年にはもう懐メロ扱いだったと思う。

中学1年生の時、まだ1学期だったと思う、クラス対抗合唱コンクールがあった。課題曲は特になくて、ピアノ伴奏もない軽いもので、とにかくみんなで歌って仲良くなろうって企画だったと思う。

さて我が1年B組は何を歌うかってんで学級会でみんなで相談することになったんだけど、僕はふと思いついて、ビューティフルネームを提案した。

'83年当時、知らない人はいない曲だったし、学校で歌うのに差し障りもない。そしてサビが英語ってのがかっこいいじゃないか。

この英語の歌詞ってところがインパクトあって絶対受けると思った。担任の香川先生は英語の先生だったから、発音指導もばっちりだし、これはいけるぜ。

ってな感じで、えらく計算高い、かわいくない男子児童だったが、先生含めクラス全員その意図がしっかり共有されて、即決定。「英語の歌詞だし」って言った時に「その手があったか」的な空気が広がっていく感じがした。みんなでなにか企んだ気がして楽しかったな。

まあ「誰かがどこかで答えてるー」のあとの間が長いのが気になったけど。ピアノ伴奏ないし。そこはみんなで首を振ってリズムをとることで持たせようって事になった。

果たして本番、英語のところでやっぱりどよめきが起きて、見事優勝したのであった。

もうまんま狙い通りで、子供心に「世の中ちょろいなー」って、まあそこまで口は悪くはないけど、そのような事は本当に思った。いやな子供だよ。

この後ちょろい世の中相手にしてれば人生少しは楽だったんじゃなかろうか。でも多分この件でいろいろと見切っちゃったんじゃないかなあ、素直なよい子だったKくんは、程なくして立派なこじらせ中学男になるのであった。そんでそのまんま大人になっちゃったよ。なんでですかねー。

ピース。

(2023-10-10)