2024-04-06 ジェイムズ・テイラー at 東京ガーデンシアター

生まれて初めてのJT。もうこれが最後かなー。

udo.jp

実家に帰る時に湾岸道路を通るんだけど、環二通りを通って有明あたりで左折する時、やたら待たされる時がある。とにかく人通りがすごくて、左折待ちの車で軽く渋滞になる。なぜなんだろう、ライオンキングだろうかと思ってたけど、その原因のひとつはこれだったのか、という会場に初めて行った。東京ガーデンシアター。

予約に出遅れたので、値段も高いが高さも高い席になったけど、距離自体はそんな遠くない。豆粒ってことにはならなかった。

そんで肝心のライブだが、声はしゃがれてるし、モニターに映った手も震えていたけど、まったく問題なし。本当によかった。

ネヴァー・ダイ・ヤング、ニュー・ムー・シャインあたりの新しめのところからの曲(といってももう30年前だが)が思いの外多くてそれはびっくりした。

特に Shed A Littel Light、昨今の世界情勢で、歌わざるを得なかったって感じなんだろか。この曲は’91年。湾岸戦争だったのかな。

高いところから見てたので、スティーヴ・ガッドのいつもの首振り、腰を浮かせてシンバル叩くところなどなど、しっかり見えて、ガッドファンには特等席だった。アリーナじゃ多分見えなかったんじゃないかな。

ディーン・パークスはヤマハの新しいレヴスターを使ってて、まあ音がハイファイで抜けが良くて、いかにもヤマハのいい音だった。ちょっと弾いてみたくなった。

奥さんが小澤征爾と仕事をしてたそうで、それもあって最後の You Can Close Your Eyes はオザワに捧げられた。

全ての瞬間がスペシャルだった。高かったけど、行ってよかったな。

それにしてもドラムの音。特にタム、バッチンバッチンうるさいのはなんとかならないのかなあ。ガッドのドラムが台無しだ。

2003年のニール・ヤングの武道館公演で、エレクトリック・セットでガンガン演奏してる最中にPAが全部落ちた。電源自体は生きてて、ギター・アンプ、ベース・アンプの音、ドラムの生音が武道館中に響いたんだけど、まったく迫力に不足はなかった。特にドラムの生々しさには鳥肌が立って、その気持ちはみんな同じだったようで、あの時は客席中からおおおおってどよめきが起きた。

ギターアンプツイードのデラックス、出力は12ワットくらいのもんで、パワー管を6L6に改造してるらしいけど、それでも30ワットくらいだろう。そんなパワーでも、武道館中に大迫力で響かせることは出来るんだなー。

ドラムはまあクレイジーホース曲だったからよかったんだろう。大人しめの曲だったら、やっぱり音が小さすぎたのかもしれない。それでもあの大会場での生音ドラムのかっこよさは忘れられない。でっかいライブバーみたいだった。

てな経験があるので、ドラムの音、なんで大きな会場だと(時には数百人キャパのライブハウスでも)あんなバッチンバッチンいう音にしてしまうのか、音楽業界の人はあれで納得してるのか、不思議でならない。

もっと自然な音でアンプリファイすることはできないものなのか。21世紀だというのに。

と、詮無い文句で締めてしまったが、大変満足感激感動のライブだったよ。ありがとうJT