【レコードとわたし】James Taylor – Mud Slide Slim And The Blue Horizon

国内盤'71年オリジナル。新宿レコードシティの通販で980円で出てたのでつい買ってしまった。

わくわくして針を落としたものの、JTの声が歪む。音もなんか平坦な気がする。リマスターのCDで聴き倒して来たからハードルは高いのだ。ほこりのプチプチ音はほとんどないので、かなり聴き込まれたやつなのかなー。

このアルバムは「ジュークボックスの歌」と「ハイウェイソング」が入ってるので僕にとっては絶対的な存在。

前者は、ミュージシャンとして成功した自分に対する違和感で、後者は奔放な人生に区切りをつけて落ち着こうとした(Settle On Down, Travelin' Man と言われる) 男が結局旅行カバンを手に取ってハイウェイに出る歌。

2000年にジンタを解散して、29歳にして初めて就職活動めいたものをして今の仕事が始まったわけなんだけど、この2つの曲は当時の僕の心にとても沁みた。

まっとうに仕事をしてる自分とやっぱり音楽やりたいなと思ってる自分。この2曲の間で揺れるJTにすごく癒されたんだよねー。それはいまだにそう。

やばい、高くてもUSオリジナルでいい音のが欲しくなってきたぞ。

ピース。

(2022/05/11)