【レコードとわたし】Jackson Browne – Running On Empty

US盤'77年オリジナル。レコードシティ通販。ここらへんのジャクソン・ブラウンは大概安い。

浪人中、予備校で隣の席だったタワラくんと友達になった。トッド・ラングレンが好きな人だった。彼の地元の友達も同じ予備校に通っていて、みんなで一緒にお昼ご飯を食べたりする仲になった。

その中にウガジンさんという女性がいて、彼女がこれを聴けとばかりに僕にくれたのが、ジャクソン・ブラウンの「孤独なランナー」をダビングしたカセットだった。だから最初に聴いたジャクソン・ブラウンはこれ。

ウガジンさんはとても生真面目で、こっちが軽い気持ちで話してるような事でも全力投球で自分の言葉で返すような人だった。そんな彼女の心の一枚が「孤独なランナー」で、すごく納得感があった。

その頃の僕はレオン・ラッセルやマーク・ベノやリタ・クーリッジに夢中だったので、やや音がナウく感じてそこまで聴き込まなかったけど、A-1 はやっぱり心に残った。

時は流れてジンタ解散した直後くらいかな、玉川さんと玉川さんの奥さん(この頃はまだ結婚してなかったかな)とその友達の4人でカラオケに行ったことがあった。どういう流れだったんだかよく覚えてないんだけど、僕はハイウェイスターを歌ったりして、たいそう愉快な一夜であった。

その時に玉川さんが歌ったのが Running On Empty で、僕はサビで「らにんのーん」って歌うダグ・ヘイウッド役を仰せつかった。あれがあの日のハイライトだったなー。

ウガジンさんがカセットをくれなければ僕はこの曲知らなかったから、この日のハイライトシーンはありえなかった。ありがとうウガジンさん。

ピース。

(2022/09/17)