【レコードとわたし】Eddie Costa – The House Of Blue Lights

国内盤'78年再発。下北沢General Record Store にて。

ロックのコーナーに紛れて入ってた。ありそうでなかなか見ないし、安かったのでサルベージ。

時は'94年、大西順子のビレッジ・バンガードのライブが出て、世の中ちょっとした大西順子ブームだった。

大西順子、見た目綺麗なお姉さんがオシャレなジャズなるものをすなりみたいな感じなんだろなーと思ってたら、テレビで見た時、ミンガスの So Long Eric をやっててびっくり。全然オシャレじゃない。ごっつい。かっこいい。

大西順子のインタビューが当時よく買ってたジャズライフに載ってて、そこで「今のジャズピアニストでハービー・ハンコックみたいに弾く人はたくさんいるけど、エディ・コスタみたいな人はいない、自分はコスタのように弾きたい」みたいな事を言っていて。

誰だか知らんけど、So Long Eric を選ぶような人がそこまで言うなら聴いてみよう、と思ったのが、エディ・コスタを聴くきっかけ。

これがまたタイミングよく、ちょうど紙ジャケ20bitで世界初CD化だという国内盤が出たところだった。

思えばこの再発企画も、大西順子効果だったのかも知れない。CD、今に至るまで日本でしか出てないみたいだし。

それで買って聴いてみたら、ピアノって88鍵あるんだから全部使わなきゃもったいないじゃん、みたいな弾き方をする人で、すこぶる面白い!どっかんどっかん、大迫力だ。

すっかりお気に入りになって、ずいぶん聴いたけど、エディ・コスタは全然CD出てなかったんだよねぇ。あった、と思ったらピアノじゃなくてヴィブラフォンだったり。というわけで結局このアルバムしか知らない。

久しぶりに聴いたけど、やっぱりいい。特に最後の What's To Ya、始まった途端に当時の空気がよみがえった。もう29年も前の話なのだなあ。

翌年出た大西順子ビレッジバンガードの第2弾、The House Of Blue Lights を1曲目にやってんだね。知らんかった。

ピース。

(2023-08-12)