【レコードとわたし】Jerry Garcia - Reflections

国内盤’79年再発。キングレコードの「栄光のギター・プレイヤー1,500シリーズ」という企画のもの。

この企画がすごいんだ、アラホやらジョニー・ウィンターやらフィル・アップチャーチやら。

栄光のギター・プレイヤー1,500シリーズ レーベル | リリース | Discogs

ギタリスト中心の企画なので、ライナーノーツにTAB譜まで載っている。

ジンタには「遅い新曲」という曲があって、正式な曲名が付く前に解散決定したのでこのままになってCDにも収録されたんだけども、本当はテンポは遅くなかった。ジェイムズ・テイラーの One Man Dog の1曲目みたいな、ラテンぽいイメージだった。ああいう曲がやりたくて作った。One Man Parade。

(追記: 実は One Man Parade でなくて、Dad Loves His Work に入ってる Summer's Here だった。まあ似たような曲だ)

それがとあるメンバーにはまったく伝わらなくて、彼はとにかくザ・バンドみたいな事がやりたい人だったので、すごいテンポ遅くして、なぜか彼が歌う事になった。で、遅い新曲になってしまった。

僕はその時点でこの曲に関してはもう完全にやる気をなくしてしまったんだけど、そのメンバーの人は歌いたがってたので、結構ライブでやったし、ライブ盤にも入ってる。

で、どんだけやる気がなかったかというと、ギターでイントロつけてくれって言われたんだけど、めんどうくせえなあと思ったので、このガルシアのアルバムのA-4、I’ll Take A Melody のイントロをそのままパクったった。それくらいやる気がなかった。

というわけで今ではこの遅い新曲は自分で一人で弾き語りの時は本来の One Man Parade 風でやってたんだけど、後年ミヤケンがジョン・リンドかよっていう超ごきげんアレンジをしてくれて、最近のライブではそっちでやってた。

歌詞もなかなかうまく書けて、いい曲だと思うんだけど、本当にもったいないことしたなあといつも思っている。

ガルシアの I'll Take A Melody はこれ。アラン・トゥーサンの曲なんだね。知らなかった。

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(2022/3/7)