【レコードとわたし】Pat Metheny Group – Pat Metheny Group

西独盤'78年オリジナル。新宿ユニオンの、どこで買ったか忘れちゃった・・・。

ずっと探しててなかなか見つけられなかったんだけど、ジャケが比較的綺麗なものがお手頃価格で出てた。

こういう白いジャケはとにかくみんな汚い。手で触ったところから皮脂が変色してすぐに茶色くなっていく。キース・ジャレットのケルンコンサートなんて、真っ白なやつ見た事ないよ。

クリムゾンのスターレス&バイブルブラックなんか、それを見越してああいう汚いデザインにしたんじゃないかって思っちゃう。レリック加工的な。

で、これも端っこが黄ばんでるけど、全然気にならないレベル。表面もガーゼっぽいテクスチャーでかっこいい。こんないい状態のが見つかるとは思ってなかった。しかも安かった。それだけに不安だった盤の状態も、クリーニングしたらプチプチ音がほとんどしない。やったぜ。

そもそもメセニーの中古LPは少ない。新宿の店グルグル回っても一枚も見ないことも多い。あってもファルコンアンド・ザ・スノーマンかソングX。なんでかソングXはちょこちょこ出る。

最初に聴いたのはマーブルシープやってた頃で、'93年ごろかな。メセニーはスティルライフから入ったから、それに比べてもっとロックバンドっぽいというかスモールコンボっぽい、こじんまりとした音像にグッと来た。

スティルライフのすんごく立派な事やってる感じの、どえらい雰囲気とまた違う、すぐ隣でご機嫌なことやってる感。

特にダン・ゴットリーブには聴き惚れたなあ。このスネアの音ったらもう。

メセニーはここからTravelsまでが僕にはやっぱり特別だ。マーブルのツアーの車中でよく聴いたから、今でも聴くと旅をした気になる。

ピース。

(2023-10-15)