【レコードとわたし】友部正人 - にんじん

‘73年オリジナル。レコードシティ通販にて。安かった。

オビはあるけど歌詞やライナーなどインサートがない。安いはずだと思ったら、どうも元々ないらしい。

詩人と名高い人のレコードで意外だ。歌詞は耳から入るだけでわかるという自信なのだろうか。

実際、聴くだけで言葉がどんどん頭に入って来る。まあ、さんざん聴き倒したからってのが大きいんだろうけど、でも歌声の力も感じる。

「一本道」はジンタでカバーして、音源も残っているが、これは友部正人ファンであるベースの人の意向だった。

「一本道」は正直僕にはちょっとベタに思えて、カバーするなら「長崎慕情」がいいなと思ってた。詞も曲も、このアルバムでは一番好きだった。

僕が「長崎慕情」が好きだとベースの人に言ったら、「あれは要するに Love Minus Zero だけどね」みたいな事を言われた思い出。

上を向いて歩こう」のカバーもベースの人の意向で、なんだかんだでベタが好きな人だった。衒いがないと言うか。

そう思うと、僕は衒ってナンボみたいな人生だ。衒うというか、真っ直ぐなのが恥ずかしくなってしまうんだな。難儀な事だよ。

ピース。

(2024-01-04)