【レコードとわたし】Neil Young With Crazy Horse – Everybody Knows This Is Nowhere

US盤'69年オリジナル。ユニオン新宿ロックレコードストアにて。

こいつは見かけると大体5桁が当たり前の相場感なんだけど、えっていう値段で出てた。しかも割りと高めの事が多いロックレコードストアで。

盤面に大きめのスリキズがあるけど、ヘッドホンで聴いてもノイズはわからなかったので、買っちゃった。オリジナルは諦めてたので嬉しい。

初めて聴いたのは浪人中。ハーヴェストとアフター・ザ・ゴールドラッシュの後に、国内盤CDを買った。シンガーソングライター然とした2作の後に聴いたから、シナモン・ガールでいやーもう腰抜かした。

ニールにはこれから何度も腰抜かされるんだけど。

ギターの歪みが、今まで聴いてきたそれと全く世界観が違う。なんじゃこりゃっていう。ぶにゅーって潰れて、なめらかになった感じ。エフェクターで作った音じゃとんと聴いた事ない音。もうこの頃から5E3回路のツイードデラックスなんだと思う。

ザ・バンドロック・オブ・エイジズもそうだけど、僕はこういう音が一番好きらしい。フェンダーアンプはクリーンが云々されるけど、歪んでこそ至高。

アナログで改めて聴くと、ツヤがあって湿度が高くて、とてもいい音だ。今まで聴いて来た記憶より生々しい。

中ジャケの写真、長い事見てなかったから、もうそれだけで懐かしい。かつ、CDだと各写真が分割されて数ページに分かれてたから、LPのレイアウトだと新鮮さもあって楽しい。

ピース。

(2023-11-05)