【レコードとわたし】Grinderswitch – Macon Tracks

US盤'75年オリジナル。ユニオン新宿ロックレコードストアにて。

'89年、浪人中に買った、レコードコレクターズのサザンロック特集で知って以来、30年ほどずーっとほったらかしにしてたんだけど、何年か前にラジオ聴いてたら B-1 の Let The South Wind Blow がかかって、ああ自分はこういうのが好きだったんだよなーってしみじみ思って、サブスクで愛聴していた。

まさに「こういうの」って要素を煮詰めた音。「こういうの」が好きな人たちが集まって、楽しく「こういうの」をみんなで追求してみた、そんなレコード。聴いてるこっちも楽しい。サークルの先輩のバンドのライブを見てるような気分だ。

だから、少しアマチュアリズムみたいなのがある気がする。技術の巧拙や洗練の度合いの話ではなくて、態度というか、姿勢というか。技術はプロとして文句なく上手いし。オールマンのローディたちが組んだバンドって事で、そう思ってしまうのかも知れない。

で、そういう態度というか姿勢って、日本のバンドに近いんではないか?って思いついたら、即センチメンタルシティロマンスが思い出された。出音はそんな近くないんだけど、「こういうのが好き」の度合いの強さと、その表出の仕方がセンチにとても似てると思う。

でも葡萄畑の1stとはあまり似てない。似たように感じそうなもんだけどな。なんだろなー、なんか違うんだよなー。「こういうの」まんま度合いの違いだろうか。

ピース。

(2023-05-08)