【レコードとわたし】Marc Benno – Lost In Austin

US盤’79年オリジナル。ユニオン新宿ロックレコードストアにて。

大学生の時、この国内盤CDはA&Mの銀色の帯シリーズで出ていて、値段が高かった。3000円以上したはず。1st、2ndは黄色い帯シリーズで2000円くらいだったんだけど。でも買いましたよ、頑張って。

そしたらなんかつまんなくてねぇ・・・びっくりするくらい心にひっかからなかった。と思ったらプロデュースがグリン・ジョンズで、クラプトン参加のロンドン録音だった。

音がまるっきり、クラプトンのスローハンド。今回聴き直して思ったけど、ディック・シムズのオルガンが支配的なんじゃないかな。あの音が当時のクラプトンバンドのシグネチャなんだな。

クラプトンはノー・リーズン・トゥ・クライまではよく聴いたけど、スローハンドがどうしても馴染めなくて、プロデューサーがグリン・ジョンズなる人に変わってるのを知ってから、僕の彼への評価は低い。フーズネクストのとこでも書いたか。

とは言え、流石に曲は良くて、なんだかんだで結構聴いた。大学の音楽サークルのバンドでドラムだった河合が A-2 の Chasin’ Rainbows が好きで、やりたがってたけど結局実現しなかった。

僕は A-4 New Romance がお気に入りだった。ベノのふにゃふにゃのボーカルとけだるい曲調とコード進行がよく合っていた。

それにしてもディック・シムズ。B-4 The Drifter のドヒャーってオルガン。聴いてるこっちがなんか照れてしまうくらい居心地が悪い。クラプトン仕事しか知らないけど、どんな人なんだろう。

調べたら、タルサ生まれだった。へー意外。

最終的に、ケルトナーのドラムを聴くアルバムかなあこれも。それ言ったらなんだってそうだけど。

ピース。

(2023/02/01)