‘76年オリジナル。ユニオン新宿昭和歌謡館にて。
1,000円台で見つけたので買ってしまった。帯もジャケも特に痛んだところもないし、ライナーなどの欠品もない。
と思って帯をよく見たら、「やさしさで包装した青春と云う凶器を」という惹句の「凶器」が「区器」になってた。Discogsにそんなアイテムは載ってなかったので、Misprintってことで追加したった。
僕が読んでた'80年代後半の頃の宝島は、よく古い日本のロックやフォークを特集してた。でも森田童子を取り上げてたのは見たことがなかった。だから存在を全く知らなかった。
知ったのはやっぱり宝島だけど、たまの連載コーナーだった。メンバーが影響を受けたレコードを紹介するという企画で、ベースの人が「マザー・スカイ」を挙げていたのがきっかけ。「森田童子」という名前のインパクトとジャケの何とも言えない不気味さで強烈に記憶に残った。
'80年に再発されたきり、ずっと廃盤だったから聴くことは叶わず、中古レコード屋でも見かけることはなくて、聴きたいって気持ちは結局そのまま忘れてしまった。
実際に聴いたのはご多聞に漏れず、ドラマの主題歌になった時で、そりゃあもうびっくりしましたよ。もっとドスの効いた感じだと思ってたから。なんとなく浅川マキ的なものを想像してたんじゃないかな。
でも僕は野島伸司のドラマがどうにも好きになれなかったし、天邪鬼なもんだから、弟が買ったベスト盤CDをちょっと聴かせてもらったくらいで、CD再発されても全然聴こうとしなかった。
そういうわけで、今回、初めてちゃんと音源を聴いたわけです。さすがに独特の世界だな、とは思うけど、曲調は割りと普通だなー。まあ野島のせいでミーム化しちゃったきらいはあるけど。
ピース。
(2023/02/01)