【レコードとわたし】Helen Merrill - Reflection

国内盤’77年オリジナル。日本独自のベスト盤。

これもよく覚えてる。小学生男子はこのジャケに、ねっとりとした大人のムードを感じていたのだった。

大学生の時にひょんな事からアラーキーの新宿DUGでの飲み会に紛れ込んだことがあったんだけど、店内で You’d Be So Nice… がかかった時、アラーキーが「ゆーびーそーにゅー」って歌ってて超笑った。

この替え歌、披露するには下品すぎて、相手との関係性やタイミングがなかなか難しい。ミヤケンにしか言ったことないと思う。もちろんミヤケンには大受けだった。

ヘレン・メリルは2017年のブルーノートを、僕のおごりで親父さんと観に行った。

その時親父さんはジャック・ダニエルをひとなめして「うむ、ジャック・ダニエルだ」ってつぶやいてて、そりゃトートロジーだろと思ったんだけど、最近いろんなウィスキーを飲みっくらしていて、確かにジャック・ダニエルは特徴的で、今ならそうつぶやく気持ちがよくわかる。

名前とかラベルとかごっついのに、スーって飲めるんだよ。キツくない。とうもろこしの匂いがよくわかるし。ウィスキー飲んだ事ない人にも薦めやすい。そんなに渋好みしない。

なんかレミーが愛飲してたとかマイケル・アンソニーのベースの柄とかでロックなごっついイメージだけど、すごく飲みやすい優しい酒だと思う。

でも、キツいのを顔をしかめて舐めながらちびちびやるより、飲みやすいのをガバガバ行く方がロックだな。

ピース。

(2022/4/22)