【レコードとわたし】Santana - Abraxas

国内盤’71年オリジナル。マンションゴミ捨て場で拾ったもの(詳細)。今日まで気づかなかったけど、これクアドラフォニックだった・・・言われてみるとなんか各楽器のバランスや定位が変な気がする。システム整ってる環境で聴いてみたいなあ。

サンタナのギターの何が好きって、あの上がりきらないチョーキングがいい。すごいフラットしてる。あれ聴くと「きたきたきたー」って思ってしまう。

僕もかなりピッチが甘くていつもフラットするんだけど、マーブルシープの Big Deal のレコーディングの時にはエンジニアの中村宗一郎さんに何度もNG出された。自分の気持ちいいところで止めるとフラットしてると言われる。しょうがないので納得いかないくらいシャープ気味に感じるところまであげると即OKが出たんだよね。

こういう所で基礎の出来てなさが出る。多分今でも気持ちいポイントはフラット気味だと思う。ちゃんとした教育も練習もしてこなかったから。タイムマシンがあったら高校生の自分にピッチとリズムの練習はちゃんとやれって言いたい。そういうの馬鹿にしてた所があったからなあ。

それでもサンタナのフラット加減はかっこいい。僕が聴いても明らかに上がり切ってない。これだけ外してるともう「美」になってると思う。かっこいいもん。彼のシグネチャーだよ。

でもBlack Maigc Woman は最初に聴いたのが葛西図書館で借りた「英吉利の薔薇」だから、フリートウッドマックの方が実は好き・・・

ピース。

(2022/4/1)