【レコードとわたし】The Youngbloods – Good And Dusty

US盤’71年オリジナル。’22/7/23 ユニオン新宿中古センターにて。

ヤングブラッズは砂丘のサントラに入ってる Sugar Babe が大好きで、あのサントラはこればかりリピートして聴いてた。それ以外の知識はまったくのゼロだった。

’93年に日本で何枚かCD化されて、よく知らないけど Sugar Babe のバンドなら間違いないってんでこの Good And Dusty を買ったらもうこれが最高で最高で。本当に愛聴したなこれは。

当時マーブルシープで、松谷さんがデッドバージョンの Not Fade Away みたいなセカンドラインの曲をやりたいって話してて、それならってんで僕が Willie And The Hand Jive をやろうって提案して、それが気に入られて何度か演奏した。

大阪十三のファンダンゴでレッド・クレイヨラのメイヨ・トンプソンと対バンした時、リハでメイヨと意気投合した松谷さんが、1曲一緒になんかやろうって持ちかけたら快諾してくれて、何やろうかって時に、Hand Jive がいいんじゃないの?ってことになった。

メイヨももちろんこの曲はよく知ってて、歌詞もソラで歌えるって事で即決定。果たして本番、これがもう、超々々かっこよかった!こっちの演奏はいつも通りだったんだけど、やっぱり本場もんのロックンローラーがボーカル取るともう全然違った。押しが違った。

あれが僕の音楽人生で一番ワールドワイドな空気に触れた瞬間だったんじゃないかなあ・・・。遠い目。

Willie And The Hand Jive は日本だとクラプトンの461のバージョンが有名だと思うんだけど、カバーする上で僕の念頭にあったのは、ヤングブラッズのこの Good And Dusty のバージョンだった。だからギターはヤングブラッズバージョンで弾いてた。

そんな思い出深い、真の愛聴盤。なんかの文献で知ったとか、xxx系みたいな文脈で好きになったとかじゃくて、突然好きになっちゃったって感じ。それがヤングブラッズ。特にこのアルバム。

それだけに、その後ジェシ・コリン・ヤングを聴いたりとか、そういう掘り方はしなかった。とにかくこのアルバムをひたすら聴き倒してた。なんであんなに好きだったんだろう。

なんか狭い部屋で楽しそうに合奏してるのがいいんだよね。コンプもかけずに(実際はかけてると思うけど)、もう出たもんそのまんま録音した感じ。アナログだとこれがまたなおさらで、すぐそこで演奏してみるたいで、ああ買ってよかった。

ピース。

(2022/07/26)