【レコードとわたし】渡辺真知子 - Libra

‘80年オリジナル。これはどこで買ったか覚えてないなあ。

’80年、僕は小学4年生。「唇よ、熱く君を語れ」は小3の時の記憶があるんだけどなあ、と思ったらシングルが出たのは1月だった。いやーよかった。もう最近は記憶が事実と合ってるだけで嬉しい。

ジンタのふじつうは、石川セリの「ミッドナイト・ラブ・コール」をとっかかりにして作り始めたんだけど、サビ終わりは「唇よ」をどうしてもやりたくて、かなり意識したメロディになっている。

歌い回しもかなり意識してて、レコーディングの時に渡辺真知子だったらこう歌うんじゃないかと思って歌った。だからあの曲だけちょっと浮いてると思う。

あの曲を彼女に歌ってもらうのが夢って事にしておこうかな。

ピース。

(2022/4/19)

【レコードとわたし】渡辺真知子 - フォグランプ

‘78年オリジナル。これは’97年かなー秋葉原のリバティって店のエサ箱。これで渡辺真知子にはまった。

A-2の「今夜は踊って」とか次の「ブルー」とか、いちいちメロディがツボで、ちょうどジンタで曲作ってた頃だから、お手本というか指針みたいに思ってた。よく聴いたなあこれ。

いわゆるシティポップにある洋楽っぽさが、ここだとあまり感じられないのは、歌い方もあるけどメロディによるところが大きいんじゃないかなー。最近のラジオは船山基紀の仕事がよくかかるけど、渡辺真知子はそういうシティポップ文脈ではほとんどかからないし。

その昔、イカ天に The 5.6.7.8s が出た時に、グーフィー森が「外人離れしてる」って評して場内大受けだった事あったけど、そんな「外人離れ」した感じが渡辺真知子にもあると思う。

最初からドメスティックなんじゃなくて、一旦洋楽指向に振ったところで、結局滲み出ちゃった何かみたいな。

そんな事考えてたら、前述の留学時のエピソード、外人離れしたゴロッパチがキルビルに出て演奏した事と重ねたくなってしまう。

ピース。

(2022/4/19)

【レコードとわたし】渡辺真知子 - 海につれていって

‘78年オリジナル。どこぞのエサ箱から。

聴いてるこっちが気持ちいいくらいの歌いっぷり。うめぇー。すごいなやっぱり。22歳かあ・・・。

ひっくりかえしたりこぶし回したり、完全に喉を楽器としてコントロールしきってる感じ。鳴らしきってる。声楽科出身なんだね。いやーすごいわ。

渡辺真知子は仕事が減って悩んでた80年代の終わりにアメリカに語学留学するんだけど、留学先の人たちには歌手だって事は伝わってて、学校のパーティで何か歌えと言われたんだそうな。

で、ピアノの弾き語りで、ビートルズだったかなー、とにかくみんなが知ってる曲を歌ったそうなんだけど、まあまあ受けたものの、そんな事よりあんたの曲を聴かせろって言われて、日本語で大丈夫かなと思いつつ「かもめが翔んだ日」を歌ったら、もー大受けだったそうな。

そりゃそうだよ、いい曲だし。

で、自信がついて、吹っ切れたところで夜もヒッパレで再ブレイクした、と。以上、いつみても波乱万丈で仕入れたいい話。

鍵盤はハネケン先生。よく会いますな。写真、若いんだけど山城新伍的お調子者っぽさが感じられて最高だ。

ライナーの写真がTwitterにあった。

ピース。

(2022/4/18)

【レコードとわたし】荒井由実 - ミスリム

‘75年再発。大ネタ第2弾、ひこうき雲と同じ時に一緒に買った。ほんと儲けた。

やさしさに包まれたなら」、こっちは「返事はいらない」とは逆に、シングルバージョンだと落ち着かない。最初に聴いたのが魔女の宅急便で、アルバムバージョンだったから。

ぼかあ荒井由実は「生まれた街で」が一番好きだなぁ。盛り上げといて、えっもう終わり?って感じでワンコーラス終了するのがいい。かっこいい。

母の実家は小平の一橋学園で文房具屋をやっていて、近所の子供の行きつけみたいなのではなくて、仕事用の事務用品を扱うような店だったらしい。僕はぼんやりとだけ覚えてて、売り物のおんぶおばけのぬり絵をじいさんにもらった記憶がある。

店をたたむ事になって、その場所は呉服屋さんになったんだけど、それが荒井呉服店の支店だった。その縁で親父さんの着物を仕立ててもらって、それは僕がもらって時々着て出かけたりした。ペンギンハウスにも時々着てったので、覚えてる人もいるかも知れない。

一橋学園の荒井呉服店はその後テニスという名前の美容院になった。今はどうなってるんだろう、詳細な場所がわからないんでストリートビューでもわからないと思う。駅近なのは覚えてるんだけど。

ピース。

(2022/4/18)

【レコードとわたし】荒井由実 - ひこうき雲

‘73年オリジナル。いきなり大ネタ。これは大学生の時かなー。フリマとかで格安でしめしめって買ったんじゃなかったかな。帯はあるんだけど切れてしまってるのが残念。

荒井由実は僕が浪人中の頃だったか、保育園児だった妹が買ってもらったシングル集をよく聴いてたので、「返事はいらない」とかアレンジが違ってるのがすんごい違和感。

なんで保育園児が荒井由実かというと、あれです、魔女の宅急便です。その流れで、保育園の出し物で、先生と二人でルージュの伝言を歌って踊る事になって、聴き込まねばなるまいってんで買ってもらったんじゃなかったかな。

紙ヒコーキのギターソロが僕にとって鈴木茂のベスト。コンプもそんなペタペタじゃないし、ぱっつんぱっつん張り切った音。ピッチのハズレ加減が絶妙に泣けるスライド。

だいたいあの出だしのゴイーンというかズキョーンというか、なんですかあれは。ほとんどノイズだよ。よくあんな事考えつくなあ。

というのを後輩諸君と共有しようと、サークル棟で「ほら、ここ!ここ!」とか熱くアピールして聴かせたんだけど、リアクションはいまいちだった。

うーんノイズに聞こえない、すごく普通、これはギター弾いてる人じゃないと面白く聴こえないんじゃないかなー、ということになった。

そういうつもりで今日聴いたら、確かに普通かも知れないなあ。でもやっぱりすごいや。ズギョーン。

それにしてもすごいねこのアルバム。やっぱり。

ピース。

(2022/4/18)

【レコードとわたし】五輪真弓 - 潮騒

‘82年オリジナル。恋人よと一緒にエサ箱から救出。これもLPのリイッシューがある。再発年わからないけど。すごいな五輪真弓

A-2の「心の友」はインドネシアでは大ヒット曲で、日本人が向こうにいくとこの歌で歓迎されるそうな。

地味な曲なので本人も驚いてるそうだけど、何かかしこまった用事でインドネシアに行く事があったら、こっちが知らないと申し訳ないのでちゃんと聴いてからいくのがよいと思う。

ピース。

(2022/4/18)

【レコードとわたし】五輪真弓 - 恋人よ

‘80年オリジナル。エサ箱にて100円くらいだと思われる。これ、2020年には180g重量盤LPが出ている。すげー。

ジンタやってる頃、新宿の三愛の上にまだタワレコがあって、そこの試聴機だったと思う、’70年代初期の音源をまとめたコンピが入ってて、何の気無しに聴いた。

ああこれだ。大石悟郎が入ってたのをよく覚えてた。

www.discogs.com

この中の「少女」でびっくり。他の曲とレベルが違う。レベルといっても音量じゃなくて、いやでもなんか音量も違う、特にドラムの音量、このミックスのバランスの価値観の違いがすごかった。一曲だけ、全然「ナツメロ」になってないのだ。

それまで「恋人よ」のイメージしかなかったから、これはどうしたことだ、とすぐにその場でCDを探したら、ソニーのCD選書で見つかったのですぐに買った。そんでLA録音だとかチャールズ・ラーキーとキャロル・キング参加だとか知って、海外録音ってこういう事なんだなあって初めて実感として理解した。

そんなわけで有名盤であるこれをエサ箱から救出したんだけど、ろくに聴いてなかったな。さすがに音がいい。歌も素晴らしい。

レーベルの鳥、ライブ盤「本当のことを言えば」のジャケにいるのと同じかな。飼ってた鳥なんだろうか。

なぜオリンピックの開会式に出さなかったかなあ。

ピース。

(2022/4/18)