【レコードとわたし】渡辺真知子 - 海につれていって

‘78年オリジナル。どこぞのエサ箱から。

聴いてるこっちが気持ちいいくらいの歌いっぷり。うめぇー。すごいなやっぱり。22歳かあ・・・。

ひっくりかえしたりこぶし回したり、完全に喉を楽器としてコントロールしきってる感じ。鳴らしきってる。声楽科出身なんだね。いやーすごいわ。

渡辺真知子は仕事が減って悩んでた80年代の終わりにアメリカに語学留学するんだけど、留学先の人たちには歌手だって事は伝わってて、学校のパーティで何か歌えと言われたんだそうな。

で、ピアノの弾き語りで、ビートルズだったかなー、とにかくみんなが知ってる曲を歌ったそうなんだけど、まあまあ受けたものの、そんな事よりあんたの曲を聴かせろって言われて、日本語で大丈夫かなと思いつつ「かもめが翔んだ日」を歌ったら、もー大受けだったそうな。

そりゃそうだよ、いい曲だし。

で、自信がついて、吹っ切れたところで夜もヒッパレで再ブレイクした、と。以上、いつみても波乱万丈で仕入れたいい話。

鍵盤はハネケン先生。よく会いますな。写真、若いんだけど山城新伍的お調子者っぽさが感じられて最高だ。

ライナーの写真がTwitterにあった。

ピース。

(2022/4/18)