【レコードとわたし】The Fugs – It Crawled Into My Hand, Honest

US盤’68年オリジナル。ディスクユニオン通販にて。憧れのリプリーズツートーンラベル。今まで見た中で一番安かった。

初めて聴いたファッグス。大学2年生、’91年かな、サイケ伝道師の先輩、八景さんの家に泊まりにいった時に聴かせてもらって、二人でゲラゲラ笑いながら聴いた。

あの日は他にもホーリー・モーダル・ラウンダーズとか、日が昇るまで色々聴かせてもらった。盛り上がりすぎて、隣の人に壁ドンされて怒られたっけ。

当時出てたエドセル再発は持っていて、オリジナルはきっといい音なんだろうなと前に書いたけど、果たしてむちゃくちゃいい音だった。

A-1の分厚いアンサンブルとコーラス、エドセルはかたまりになって飛んでくるけど、オリジナルはアンサンブルとしてちゃんと聴こえる。分離がいいってやつだ。

音に広がりが感じられる分、コーラスはグッと後ろに引っ込んで、メインボーカルが一本立ちした感じ。意外とお金かかってたんじゃないのって思った。

結構ちゃんとしたバンドなんだよな、ファッグス。

エドセルはエドセルでひとかたまりな迫力があって、アンダーグラウンドな雰囲気がして結構いいと思う。本人たちの意図した音ではなかろうけども。

まあ、耳馴染みがいいってだけか。思い出のレコードだからねぇ。

というわけで、オリジナルを入手し、大いに満足したものの、エドセル盤はちょっと売りにくいのであった。こうして物が増えていってしまう。

ピース。

(2023-07-31)