‘76年オリジナル。新宿ユニオン日本のロック館で石川セリが何枚か出てたのでまとめて買っちゃった。
他のは380円なのに、これだけシティポップ枠で580円。すごいなシティポップ。結構大きい傷があってプチプチいうんだけど。
高校の時に深夜のテレ東でやってた映画「八月の濡れた砂」の主題歌が最初の石川セリだったから、なんとなく古い人の気がしてた。
’97年か’98年か、当時好きだった女の子がこのLPを買って来て、聴かせてもらったら「八月…」とは大違いで、ちょうど渡辺真知子とかにはまってた頃だから、もうびっくりして夢中になってしまった。
あれは夏だった。とても暑かった。A-3の「ときどき私は… 」を聴くと、じわーっとあの夏の雰囲気がよみがえってくる。それはCDでもサブスクでも一緒なんだけど、今回、ライナーを眺めててさらにそれが加速した。
やっぱり物の存在感があるといい。ライナーの粒子の荒い石川セリの写真、この大きさでこそだ。
ずっと大村憲司かなと思ってたかっこいいギターは伊藤銀次だった。すごいな伊藤銀次。A-1の控えめなソロとか最高だ。A-5「なんとなく」のソロ、アナログだと倍音が生々しい気がする。
なんとなく死んだふり。死ぬ時は今生の名残に「ときどき私は」を聴きたいな。
ピース。
(2022/04/25)