【レコードとわたし】Joni Mitchell – Court And Spark

UK&EU盤2013年再発。ライノから出た高音質180g盤。ジャケはオリジナルの1stプレスみたいに、タイトルがエンボス加工されてるものだと思って買ったら、普通に茶色にプリントされてた・・・ショック。

エンボス加工のは同じライノでも2009年のUS盤のみで、限定品だったっぽい。

大学の音楽サークルの先輩にスヤマさんって人がいて、ダブって卒業は僕らと一緒だったんだけど(追記:これは記憶違いで2こ上の先輩なので卒業は一緒じゃなかった)、ブートにまで手を出すくらいのストーンズファンだった。

スヤマさんは Big Star や REM も好きで、REMとウォーレン・ジヴォンの合体バンド、Hindu Love Gods バージョンの RaspberryBeret を定期演奏会でやってて、あれはかっこよかったなあ。ジョージアサテライツの Battleship Chains もやってたけど、今考えるとあれも Hindu Love Gods バージョンだったんだと思う。

スヤマさんの家は聖蹟桜ヶ丘にあって、6畳一間の学生向けアパートなんだけど、珍しく床の間があって、そこに収納家具を置いてたから、結構広かった。そんなわけで複数人で押しかけても快適で、酒飲みながらそこでいろんなレコードを聴いたもんだった。

そんな中でも、ストーンズのブートのライブ盤が忘れられない。

ギミ・シェルターのイントロで、チャーリー・ワッツのドラムの表と裏がずっとひっくり返っててミックがなかなか歌に入れず、表の位置を教えるためにミックのギロの音がだんだん大きくなるというライブ音源で、みんなで聴いてゲラゲラ笑った。

Court And Spark は、そんなスヤマさんの部屋に転がっていた。ジョニ・ミッチェルはあまりスヤマさんのイメージではなかったんだけど、ジョニのギターはすごい、チューニングもわけわかんない、と絶賛だった。

それがこの盤との最初の出会いなので、このジャケ見るとスヤマさんの部屋と表と裏がひっくり返ったギミ・シェルターを思い出す。

ちゃんと自分で買って聴き込んだのは、大学卒業してジンタやってた頃じゃないかな。もっと早く買えばよかったと思った。

最近の高音質重量盤再発LP、確かに音はいいんだけど、なんだろうなあこの物足りなさ。ニール・ヤングの Harvest もこないだ買ったけど、なーんか気分が盛り上がらない。

ジェシ・デイヴィスの世界」の同様のLPが出たんだけど、そんなわけで現在悩み中。カレン・ドールトンは1枚ものが12月に出るらしいけど、これはさすがに買うかな。

ピース。

(2022/09/18)