【レコードとわたし】Frank Zappa – Hot Rats

US盤'69年オリジナル。レコードシティ通販。インナースリーブもついててさすがにいいお値段だったけど、同じ条件のディスクユニオン価格の半額くらいだった。そらポチってしまいますわ。

僕は30歳を過ぎてからザッパを聴き始めたので、ホットラッツといえば’87年のCD用ミックスでしか知らず、LP ミックスは今回が初めて。話には聞いてたけど、全くの別物じゃないですか。

全体的に未完成っぽい感じ。スカスカだし、あとイタズラ心でいじりすぎ。ギターの音量がフラフラしたり。変なところ音抜いたり。びっくりした。

ピーチ、サタデーナイトライブの映像で見た時、なんかスカスカ、せわしない感じがして、あのどっしりと構築された音はライブ演奏じゃ無理なんだなーって思ったんだけど、LP ミックス聴いたら、このSNL映像の印象にかなり近い。当時ザッパの頭の中で鳴ってたピーチのイメージはこんな感じだったんだなーって思った。

ウィリー・ザ・ピンプはやっぱりベースがギターと一緒のタイミングで入る’87年の方がかっこいい。最初の4小節がちゃんとイントロとして機能してる。LPは最初からせーのでみんな演奏始めてるから、ジャムセッションぽい。

アンブレラなんかイントロでピアノが全然聴こえなくて、最初ケーブルが抜けて左右どっちかの音が出てないかと思ったよ・・・

今は'87年ミックスは廃盤になってしまって、CDもオリジナルミックスになってるらしい。サブスク配信も同じ。Hot Rats Sessions ってアウトテイク集には'87年版が入ってるけど、やっぱり僕にとっては’87年版が正しくホットラッツなんだよなあ・・・。

'87年ミックスのアナログなんてのは出てないのか探したけど、残念ながらそんな酔狂な人はおらんようで。

ピース。

(2022/10/01)