【レコードとわたし】Pink Floyd - Wish You Were Here

国内盤’75年オリジナル。黒ビニールカバーとか帯とか欠品だからか安かった。

’90年ごろ、新宿ではバックパッカー風の外国人がしょっちゅう路上で弾き語りをしていた。その中で何人かが、あなたがここにいて欲しいをやってて、この曲は定番あつかいなのかなーって思った。

大学の音楽サークルでのある年の定期演奏会の話。そもそもが70年代中心の古い趣味のサークルだったけど、先輩のバンドは古い曲だけじゃなくて同時代の曲も演奏してて、それが実に渋くて、おおさすが先輩!って感じ入ってしまった。

レニー・クラヴィッツの Mr. Cab Driver とか、ルー・リードの Endless Cycle とか、あと Hindu Love Gods っていう、ウォーレン・ジヴォンと REM のメンバーが組んだバンドのバージョンのラズベリー・ベレーとか。どれも’89年か’90年の作。

そんな渋い選曲の先輩バンドだったけど、ラスト前の一番いいところでやった曲が、あなたがここにいて欲しいだった。この並びだと唐突に感じそうだけどそんな事もなく、プログレの文脈を離れて、ただただ名曲って感じで響いて、いやーほんとよかったんだよ。

元バブルバスの辻さんの相方のニックを交えて、みんなで中野の路上でだべって飲んでた時も、何の前振りもなくニックと二人であなたがここにいて欲しいタイムが始まった事があったっけ。

普段どんな音楽聴いてても、この曲はみんなが重なり合ってるところに響くんだろうなー。

ピース。

(2022/3/24)