【レコードとわたし】Free - Fire And Water

A&MのUS盤'81年リイシューの新品。買ったのは'86年か、'87年かなー。当時は国内盤は廃盤だったので、仕方なしに渋谷の、今はサイゼリアになってるタワーレコードの1階で買った。

中学2年生の時に、ロッド・スチュアートのサム・ガイズがヒットした。とてもいい曲で、大ヒットもむべなるかなって塩梅だったけど、後にロバート・パーマーの曲だと知って驚いたもんだった。って今調べたらさらにオリジナルがあったのを知ってさらに驚き。

サム・ガイズの後、畳み掛けるようにヒットしたのがオール・ライト・ナウで、サビのメロディがとても印象的で、たしか同級生の神野くんが「あれいい曲だよね」って言ってたと思う。確か。

高校生の頃、テレビ朝日で放送されてたマイケル富岡とセーラ・ローウェルが司会のMTVでクローゼット・クラッシックスというコーナーが始まった。そこでオール・ライト・ナウのオリジナル曲が流れた時は、ほんとに感電したんじゃないかってくらいしびれた。これかー!っていう・・・流れたのはビートクラブの映像で、過剰な映像演出でよく見えなかったけど、そんなの関係なかった。

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当時はLAメタル全盛で、ナイトレンジャーのロックインアメリカやっときゃとりあえず大受けする時代だった。僕は早弾きが苦手だったので、それでクリームにはまったところもあったけど、さらに遅弾きだったポール・コゾフはヒーローだった。

オール・ライト・ナウは生まれて初めて人前でやった3曲のうちの1曲なんだけど、輸入盤なので歌詞がわからないので、帰国生の丸尾に歌詞の聴き取りを頼んだ。報酬は確か学食1食分じゃなかったかなー。でも結構違ってたぞ。丸尾は今では同時通訳の偉い人です。

無人島に持っていく一枚云々ってあまり考えないんだけど、こうしてレコード聴き倒してると、これがそうかな。音が持つ情報量が段違いに多い。

高校2年生。バンド始めたり、女の子に振られたり、中国に修学旅行行ったり、3年間で一番濃かった時期のど真ん中の愛聴盤なので、Don't Say You Love Me のイントロのEメジャー7thのアルペジオ聴くだけで学食の風景やら色んな思い出が浮かんでくる。情報量って言ってもそんな僕のためだけの情報だけど。

でもA&Mのこれ、後に買いなおしたアイランド盤のCDとミックスが全然違う。アイランドの方がギターが多い。特にFire And Waterのソロ。びっくりするよ。A&Mは音もこもってる気がする。LPで音がいいの探してみようかな。(追記:買いました。)

(2022/2/24)