【レコードとわたし】The Band - Rock Of Ages

国内盤'72年オリジナル。どこで買ったか覚えてないけど、割りと安かった。ザ・バンドは全部CDで揃えていたけど、なぜかこれだけLPだった。

いろんなギター買ったりエフェクター買ったり、いっぱいお金を使ったけど、要するにこの音が出てくれればよかったんだと思う。ベンチマークみたいなもんで、この音が出さえすればあとはこっちでなんとかする。

ニートビーツのライブをラジオの生放送で聴いて、眼から鱗が落ちた。それまで音は聴いた事なかったけど、セルマーのアンプとか、出したい音の当時の機材に拘っているという話は前から知ってて、一度聴いてみたいと思ってたところだった。聴いてみたらもう、なんだろう、そのまんまの音だった。たった今生放送で鳴っている音なのに、よく知っているあの音だった。

それ以来、エフェクター熱は失せてしまって、アンプ探しの旅が始まったんだが、やっぱりフェンダーツイードのツインはあまりにもでかい。というわけで、ツイードのデラックスのリイシューが半額よりちょっと高いくらいで出てたので、つい買ってしまった。

Jensenのスピーカーがこなれるまでは失敗したかもと思ったけど、落ち着いたら素晴らしいアンプだった。もちろんロビロバずばりの音にはならないんだけど、結構いいところまで行っていて、カレドニアミッションのイントロとか弾くと割りと似てる。ずっと弾いていたくなる。他の20万円級のアンプで弾いてると、デラックスだとどんな音になるか気になって、結局こっちにつないでしまう。が、デラックスで弾いてる時は、他のアンプのことは気にならない。そんな存在。

とはいえ、惜しいところまでは行くんだけどやはりツインの音ではないので、いつか買っちゃいそうで自分が怖い。

何か、ツインの回路だけどスピーカー1個でもう少し小ぶりで軽いアンプってないですかねー。

(2022/2/10)